美容師は本当に魅力的な職業で、お客様の喜ぶ反応をその場で感じることができる、究極のサービス業の一つだと思います。
しかしそんな素敵な仕事にも関わらず、辞めていく人が後を絶たないという現実もあります。
お洒落でカッコ良くて華やかなイメージがあるものの、収入が低く、休みもないうえに忙しい。。
そういった理由から美容師を辞めて転職される方は少なくないんですね。
では実際に辞めた後、元美容師の方はどのような職業に就いて活躍されているのでしょうか。
また美容師の経験が活きる職業が他にもあるのでしょうか。
今回は美容師の離職率が高い理由や、転職する際に参考にしてほしい職業について解説させて頂きます。
美容師の離職率が高い理由TOP3

美容師を辞める理由TOP3をまとめました。現在働いている方、そしてこれから美容師を目指す方は現実を知る為にも参考にして頂けたらと思います。
第一位 : 長時間労働の割に給料が低い
第二位 : 自分の時間を確保できない
第三位 : 手荒れなどの身体的な事情
正直言わせて頂くと、美容師は他業種に比べて自由が無く、収入も少ないので特にアシスタントの時は精神的にしんどいと思います。
またお客様だけでなく、スタッフへの気遣いも求められることから、人によっては日々ストレスを感じてしまう人も少なくないでしょう。
お店が忙しいとお昼ご飯を食べれない、年末年始などの忙しい時期は休日もない、休日があっても撮影や講習会で一日潰れる。
これらのリアルな部分を体感したことで、辞めてしまう方が後を経たないんですね。
ただ手荒れや腱鞘炎、腰痛などの身体的な問題で辞めざるを得ないのは仕方がありません。
体質の問題もありますし、お医者さんの判断によるので解決しようもないことだと思います。
ただ第一位と第二位に挙げた理由に関しては、努力次第で何とか解決できるのではないでしょうか。
要は「長時間労働で自分の時間を確保できないのに収入が少ない」ことが美容業界の一番の問題なのです。
確かに美容師は技術職だしサービス業ですから、一般の方が休みの時に働き、お客様の満足度を追求し続けなければならない仕事です。
でも根っからの美容が好きな人を除き、大半の方が生活の為、将来の為に働いて技術を学ばせてもらっている訳で、誰もが自分の時間や安定した収入を求めています。
しかも時代の変化と共に人々の仕事に対する価値観も変わってきている中、今だに週休一日、休日は講習会、夜遅くまで残って練習といった環境が当たり前のお店もあります。
もちろん最近は従業員が働きやすい環境を提供する為に、努力されているオーナーさんもたくさんいますよ。
しかし寝ずに技術を身につけてきた過去の栄光に縋って、自分がやってきたことを社員に求める上司がいるのも事実です。
もういい加減、昔の常識は捨てて新しい時代の美容界にする為に、若者の意見を取り入れてみたらどうですか。
人が辞めるのには必ず理由があります。また業界全体の勢いが無くなっていくのにも理由があります。
そろそろ真剣に改革の波を作らなければならない、それが今なのではないでしょうか。
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美容師から異業種へ転職するメリット・デメリット

美容師から異業種へ転職する場合はどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?
もちろん良いところだけじゃなく、他業種だからこその問題点もあるので、両方をうまく天秤にかけながらベストな職業を選ぶのがコツだよ♪
美容師が異業種へ転職するメリット
美容師が他業種へ転職するメリットは以下の通りです。
- 美容師よりも収入が安定する
- 休日やプライベートの時間を確保できる
- ストレスが大幅に軽減される
僕自身も過去に美容師から他業種へ転職したことがありますが、美容師がいかに大変な職業なのかを痛感させられました。
もちろんどの職業においても大変なことはありますが、お客様への気遣いや、見えない精神的なプレッシャーは他業種ではなかなか味わえない辛さがあります。
更に美容師は技術を磨き続け、永遠に課題や目標が無くならないなど、ストレスを溜めやすい方にとっては正直しんどいことの方が多い。
なのでそういうのに耐えられない方が他業種へ転職する場合は、今まで感じていたストレスから一気に解放されると思います。
仕事と遊びをきっぱり分けることができ、職種によっては美容師時代よりも収入が安定するので、ある意味楽でしっかり稼げるようになるんですね。
より安定を求める方にとっては美容師以外の職業に就くことで、安心を得られるというのは大きなメリットになるでしょう。
美容師が異業種へ転職するデメリット
美容師から異業種へ転職して一番のデメリットは、仕事のやりがいを感じにくいことです。
おそらく多くの美容師さんがこの世界から離れてみて、一番最初に思うことが仕事の充実感だと思います。
美容師をやってる間は様々な年代の方と会話をし、コミュニケーションの難しさや技術への探究心が絶えず課題になっていて、気づかないうちに刺激的な日々を送っています。
しかしいわゆる一般職は「仕事=労働」という感じなので、やりがいとかよりもお金の為、生活の為に仕事をしている人が多い。
なので人によっては仕事から得られるものが少ない、物足りないと感じてしまう人も少なくないでしょう。
でもそれは離れてみて初めて気付けることなんですよね。
ただ人によっては美容界から一度離れても、また戻ってくる人も実際いるので、一旦辞めて自分を試してみるというのも選択肢としては有りかもしれませんね。
美容師の経験が活かせるオススメの職業

実は美容師が習得したスキルは髪を上手に扱えるだけではありません。
・圧倒的なコミュニケーション能力
・どんなことにもめげない精神力
・長時間動き続ける体力
これら全てを得られる業種は他になかなか無い為、美容師の経験をより活かせる仕事を下記にまとめました。
IT・WEB関係の仕事
意外だと思われるかもしれないですが、元美容師の方に最もオススメしたい職業がIT・WEB関係の仕事です。
IT関係の主な職種
- システムエンジニア
- プログラマー
- WEBエンジニア
- WEBマーケティング
- ITコンサルタント
- 営業
- プロジェクトマネージャー
- 動画制作・編集
この職業をオススメする理由は以下の通りです。
- スキルを習得するまでの忍耐力と精神力が必要
- お客様の希望を引き出すコミュニケーション能力
- やりがいと成功体験を得やすい
- 自分の能力次第で収入を無限に上げられる
この仕事はオタク気質の根暗な人がやっているイメージがあるかもしれないですが、実際はコミュニケーションを取る機会が非常に多い職業でもあります。
僕自身も現在はWeb系の仕事に携わって仕事をしていますが、サービスやシステムを作るよりも、相手の希望を引き出す会話力が最も重要だと感じています。
更にスキルや経験値によってできる仕事の幅が増え、永遠に学ぶ必要性があることを考えると、まさに美容師の仕事とリンクする部分が多いんですね。
また独立できるぐらいのスキルを習得できれば、パソコン一台で場所関係なく仕事をすることが可能になり、より自由度が増すのは最大の魅力と言ってもいいでしょう。
もちろん地味な作業を繰り返すことになるので向き不向きがあるかもしれないですが、仕事のやりがいを含めて美容師だからこそ向いてる職業だと断言できます。

ただし、独学で勉強をするのは止めといた方がいいよ!なぜなら大抵の人が途中で分からなくて躓くんだけど、そこで相談・解決できる人がいないと、モチベーションが続かなくて挫折してしまうんだ。
せっかく勉強する以上は結果を残したいし、転職にも繋げたいなら効率性を考えてスクールに通うことをオススメするよ♪

最近のプログラミングスクールは、実際に通ってみたものの自分に合わない、卒業後の転職が達成できなかった場合、全額返金保証を行っているので安心して通うことができます。
しかも一括で支払うのが難しい方は、月々3~5万円程度で通うことができ、3~6ヶ月で就職できるレベルのスキルが身につけられるのも魅力です。
一見、スクール代が高いように感じますが、経験や実力次第では月収100万円以上も十分に可能なので、すぐに元が取れるでしょう。
まずは無料カウンセリングで自分に合ったスキル・就職までの具体的なプランを相談するところから始めてみよう♪
問い合わせ殺到中のスクール3選
- 【TECH::CAMP(テックキャンプ)】プログラミング未経験から10週間でエンジニアになれる
- 【TECH ACADEMY(テックアカデミー)】Premiere Proを使って動画編集スキルを習得
- 【DMM MARKETING WEBCAMP】3ヶ月で未経験からWEBマーケター
ホスピタリティ系の仕事
おそらく美容師を辞めた後に進む業種で一番多いのが、ホスピタリティ系の仕事ではないでしょうか。その理由は接客業の経験を活かしやすいからです。
そして美容師を続けていく中で身につけた接客スキルは、下記の業種でもたくさんの人を喜ばすことができます。
- ホテル
- 旅行業
- アパレル
- ジムのトレーナー
- ウェディング
- 飲食店
また美容師時代とは違って個人の売上が無いことで、人と接するのが好きな人にとっては余計なプレッシャーが無い点も魅力の一つです。
また最近は「美容師の体力×接客スキル」を活かして、ジムのトレーナーになりたいという方も多く、運動しながら人との繋がりを作りたい方には超オススメ。
今まで美容師として培ってきたコミュニケーション能力は、様々な職業でも確実に重宝されるので、ホスピタリティ系の仕事は美容師に向いてると言えるでしょう。
医療・福祉・マッサージ関係の仕事
こちらは女性に限りますが、美容師から医療や福祉関係の仕事に転職する方もたくさんいます。
もちろん職種によっては資格が必要ですが、それでも専門学校や大学に通う方もいて、比較的安定した収入を得る為にそういった道を選ばれる方は少なくありません。
また助手や事務員として働く場合なら資格が必要ないところもあるので、転職の候補として選んでみる価値はあると思います。
- 歯科助手
- 看護助手
- 介護の生活援助
- マッサージ
- セラピスト
- 整体師
- これらの業種の事務関係
またマッサージやセラピスト関係の仕事も、お店によってはお客様にマッサージを提供していたところもあると思うので、その経験を十分に活かすことが可能です。
ただ資格を持っていた方が転職の成功率も上がるので、美容師を辞める前に勉強を始めておくか、働きながら取得することをオススメします。
美容関係の仕事
美容に関連する仕事は美容師だけではありません。
- ヘアメイク
- ブライダル
- ネイリスト
- エステ
- 美容ディーラー
- 美容関連商品の販売
- ウィッグ(カツラ)
実際に知り合いの美容師さんで転職された方は、大抵美容に関連する職業に就いています。
例えば、美容師時代にヘアアップが得意だったらヘアメイクやブライダル関係へ。元々ネイルやボディマッサージなどに興味がある方は、ネイリストやエステティシャンといった感じです。
男性の場合は接客業を活かして美容商品の営業・販売に進む方もいて、元美容師だからこそお店側の気持ちが分かるのが最大のメリットになるでしょう。
やはり元々美容に興味があって美容師を選んだ訳ですから、今までの知識や経験を活かさない手はないと思います。
多様な働き方
個人的には「自由な働き方を選ぶ」というのも今の時代だからこそ有りだと思います。
例えば現代社会で需要のあるものは下記の職業です。
- ユーチューバー
- ブロガー
- ライバー
- インスタグラマー
- フリーランスエンジニア
- フリーランス美容師
- フリーランスカメラマン
- 動画編集
例えばユーチューバーは典型的で、最初は副業から始めたものの後に収入が本業を上回るようになり、独立してYoutube一本で生計を立ててる人はたくさんいますよね。
実際にYoutubeの収益だけで月収数十万~数百万円を稼いでる人はいて、有名な方だと年収が億を超えているという話もあります。
昔は仕事=辛いものというイメージでしたが、今は楽しいこと・好きなことをやって収入を得る時代へとシフトしています。
僕自身も2017年から美容師一本を止めて、様々な副業・事業を続けながら今までやってきました。
- ブログ
- ユーチューブ
- FX
- Webマーケティング
- コンテンツビジネス
- 動画制作・編集
- フリーの美容師
- 農家
もちろんこの働き方にも向き不向きがあるので、全ての美容師さんに勧める訳ではありません。
でもこういった働き方は海外では一般的で、むしろ本業だけで生活している人の方が少ない印象です。
日本でも副業解禁や終身雇用の崩壊などで、今後は仕事の概念が大きく変わっていくと予測しています。
時代の流れを読んで先にポジションを取っておけば、後で大成する可能性もあることから、興味がある方は挑戦してみることをオススメします。
2020年、私達は一生に一度あるかないかのパンデミックをこのような形で体験するなんて誰が予想できたでしょう。 毎日のニュースで発表される内容にドキドキしながら、恐怖を感じてる人も少なくないと思います。 「いつになったら終息するの?」「い […]
【番外編】海外での美容師

美容師を辞めようと考えてるそこのあなた!もしかしたらそのスキルを海外で活かすことができるかもしれません。
例え日本での働き方に満足いかなくても、視野を海外に広げるだけで全く変わってきます。
なぜそう言えるかというと、僕自身が海外のお店で実際に働いてきた経験があるからです!
ぜひ最後まで僕の意見を聞いてください。
あなたが習得した美容の技術を外国人に提供したら、びっくりするほど喜んでくれます。
ホントです。僕がそうだったので自信を持って言えます。
そして働き方も自由で、残業や練習も無い、自分のペースで好きなように働ける環境が整っていて、しかも収入は日本よりも高いです。
これを聞いてどう思いますか?
「そんなの嘘だろ!」と言いたくもなりますよね。でも本当なんです。
もちろん美容師は技術だけではなく、接客によるコミュニケーションも重要なので最低限の英語力は必要。
でもある意味英語さえクリアできれば無限の可能性があるのも事実。
だからもし日本の働き方に不満がある、もしくはどうしても美容師をやめたくないという方は、ぜひ海外に視野を広げてください。
決めたら後はそこに向かう為の準備と、その国で必要な言語を学ぶだけです。
あなたの技術をこの小さい国だけで終わらせてしまうのは本当に勿体ないと思います。
美容師として少しでも可能性があるなら試してみましょうよ!
質問・相談などがある方はメッセージください。答えられる範囲であればお答えします。
いきなりですが、この記事を読まれた方へガッツリ言わせていただきます。 日本人美容師よ、悩んでるなら世界に行け!!! 「海外で働くなんて…」「英語ができないし…」なんて言ってる場合じゃない。 まず行け!!そして […]
最近は美容師の働き方も多様化され、美容界全体が大きな変革を迫られているように感じます。 長時間労働、自由がない、低所得と言ったイメージから脱却しようと、企業それぞれが試行錯誤して対策を考えていることでしょう。 そんな中、最近になってこの […]
まとめ
今回は、美容師から他業種へ転職するメリット・デメリット、そして転職で失敗しない正しい職業の選び方を解説させて頂きました。
美容師は本当に素晴らしい職業であり、奥が深くてやりがいのある魅力的な仕事の一つです。
しかし現実は厳しい面もあり、途中で辞めていく人がたくさんいるのもこの職業の特徴です。
だからこそ僕は一生美容師じゃなくてもいいと思います。
年齢を重ねれば考え方や生活環境も変わっていくわけで、それに伴って時代と共に価値観も変化していきます。
要は自分が「職を変えたい」「美容師を辞めたい」と思ったタイミングがあなたにとって人生のターニングポイントであり、新しい自分の発見にも繋がる訳です。
何か決断をすると周りは色々言ってくるかもしれないが、自分を信じて素直にやりたいことやりましょう。
ぜひ今後の新しい人生に向けて、この記事が少しでも役に立てば幸いです。
読んで頂きありがとうございました。