日本は地震だけではなく、台風や大雪、大雨による洪水など、色々な災害が起きやすい国であることは誰もが分かっていると思います。
これは世界的に見ても珍しく、過酷な環境でも必死に生き抜いてきた人種でもあると言えるでしょう。
さてそんな日本という国ですが、外国人からすれば「クレイジージャパニーズ!!」と馬鹿にされることがあります。
それは災害時でも普通に出勤する日本人の姿です。
これも色々な意見や、職種などによっても状況が異なるので、仕事をしてる全ての人に言いたいことではありません。
しかし、これは明らかに異常です。
そこで今回は海外に住んでた経験を元に、実際に外国人から見た日本人、そして僕の意見を述べさせて頂きたいと思います。
日本人が知らない災害に関する世界の常識
まず皆さんに質問です。災害の定義をご存知ですか?
「災害」と呼ばれるのは、人間に影響を及ぼす事態に限られる。例えば、洪水や土砂崩れが発生しても、そこにだれも住んでいなければ被害や損失を受ける者は出ないため、それは災害とは呼ばない。また「災害」という用語は多くの場合、自然現象に起因する自然災害(天災)を指すが、人為的な原因による事故や事件(人災)も災害に含むことがある。通常は、人間生活が破壊されて何らかの援助を必要とする程の規模のものを指し、それに満たない規模の人災は除かれる。
ここで注目して欲しいのが、”「災害」と呼ばれるのは、人間に影響を及ぼす事態に限られる。”に関する記述です。
では昨今の大雨による洪水や、地震など、これらは人間に影響を及ぼすほどではないと認識しているのでしょうか。
もちろん仕事柄、医療関係者の方や消防隊、警察などの緊急を要する時に必要な職業に関しては話は別。
ここで言いたいのは、サラリーマンやサービス業などを仕事にしてる方です。
では質問を変えます。「災害時でもお客様が大事ですか?」もしくは「災害時でも売上(お金)が必要ですか?」
確かにどんな状況でも出勤するような社員であれば、仕事熱心な優秀な人材だと言えるでしょう。しかし人間としては狂っています。
もちろん人が生きるうえで仕事は大事であることは、日本人なら百も承知ですよね。
でもそれは通常時の話であって、災害時の緊急を要する場面でその意識必要ですか?
引用元:毎日新聞 / 2019年10月の東日本豪雨
海外で同じような状況であれば、
- 出勤中なら家に帰って家族の安否確認
- 出勤後なら会社終わらせて即帰宅
- 災害時でも出勤させるなら即辞める
とにかくまずは安全な場所に避難し、その後家族の安否確認や、仕事よりも命を優先します。
もちろんその後被害が大きくなければ出勤するなり、その日は休みにするでしょう。
でも日本では今回だけでなく過去の事例でも、災害時に無理やり出勤させる命令や、何としてでも仕事に行こうとする光景が多く見られました。
ちょっと待ってください。危機感無さすぎではないですか。
一人の身勝手な行動のせいで、その時に本当に必要とする人達の邪魔をしてるんですよ。または救急隊などの仕事をあなたのせいで増やしてしまってるんですよ。
だったら災害時ぐらい周りの人達のことを考えて、自分または家族を避難所に連れていきましょうよ。
明日にでもできるような職種の方は、落ち着いてからでもよくないですか。
日本人の中には自分(自社)のことしか考えていない人が一定数いるので、そういう人(会社)とは関わらないようにしましょう。
臨機応変に対応できない人と一緒にいると、自分の命を危険に晒すことになるので、なるべく離れるようにしてください。
「災害×社会の適応力」が課題に
ここ最近は日本国内だけでなく、世界中で異常な気候変動、過去に類を見ないほどの災害が起きています。
- オーストラリア森林火災 (2019年-2020年)
- アフリカ、アジアだけでなく南米でも大繁殖──「地上の約20%がバッタ巨大群に襲われる」
- 24時間で「33℃から1℃に」夏から冬到来のアメリカ・デンバー
- 新型コロナウイルス感染症の世界的流行 (2019年-)
2020年に世界中で猛威を奮った新型コロナウイルスを始め、日本国内では大雨による洪水、そしていつ起きてもおかしくない南海トラフ地震や首都直下型の地震など、今後も油断することができない状況です。
だからこそ私達は、どんな状況でも生活を維持できる社会システムを構築しなければいけないと思います。
- AIなどのテクノロジーを使った災害事前予測
- 災害支援に協力する労働者の拡充
- 被災地への迅速な食糧配給
- 緊急時の生活保証
- リモートワークの普及(2020年現在進行中)
このような対策というのは政府・企業が協力して、今後起こり得る未来を想定しながら動き始めています。
しかし上層部だけが盛んに活動していても、それが国民一人一人に伝わってなければ意味がありません。
多くの人達はこの問題に対して危機感がなく、「まさか〇〇の地域で災害が起きるなんて」「全て想定外だった」と口を揃えて言います。
要は10年、20年以上前の感覚で現在の気候変動を考えていて、結果的に避難が遅れたり、出勤していて自宅に帰れないなど、いくらニュースで訴えかけても多くの国民には響いていません。
引用元:朝日航洋株式会社 / 令和2年7月熊本県芦北町小田浦
例えば直近で僕達ができることと言えば、リモートワークに切り替えて自宅で仕事をすることです。
また子供達に関してもオンライン教育を活用すれば、いざという時に家族揃って避難することもできますよね。
実際に2020年に起きた新型コロナウイルスの時も、海外の様々な国でリモートワークが一気に普及し、学校もオンラインで授業を受ける仕組みへと即座に対応しました。
しかし日本は元々デジタル社会への移行も全く進んでいなかったので、給付金の対応の遅れや、何もできずにただ時間を持て余していた大人・子供達がたくさんいましたよね。
むしろ今回のコロナのおかげで日本の問題点が浮き彫りになったと言ってもいいでしょう。
ただそれでは遅過ぎではありませんか。
過去数年だけで見ても様々な災害、そして海外を中心にデジタル化への移行が進んでいたのに、日本人は危機的状況にならないと気づけないのでしょうか。
まだ対応できているならまだしも、コロナが落ち着いてきた8~9月頃には、コロナ前と同じようにまた満員電車で出勤、子供達を学校に通わせている有り様。
もういい加減過去に縛られたやり方、価値観を捨てて、新しい生き方を構築していきましょうよ。
この先の未来にも大きな災害が起きる可能性がある訳だし、またその時に焦って対応するだけで、何もできない大人・子供達を作り出してもいいのですか。
今後同じようなことを繰り返さない為にも、上から言われることを待つのではなく、自分達一人一人が危機感を持ってできることから始めましょう。
時代は大きく変わってるんです。やろうと思えばリモートの仕事なんていくらでもあります。
在宅だと自己管理が難しいとか言う意見もあるみたいですが、そんなの関係ないですよね。
そういう人は使えないからクビにすればいい。
どんな状況であれ、やる人はやるし、やらない人はやらない。それだけの話ではないですか。
むしろやる気のある人材、能力の高い人材だけで構成すれば生産性も上がるし、社会にとっては有益です。
そしてもし、緊急時にでも出勤を命令するような会社なら、今すぐ辞めてください。
世の中には人手が足りない会社なんて無限にあるので、一つの会社に固執する必要性もありません。
とにかくまずは労働者一人一人が意識を変えて、臨機応変に判断できるようになりましょう。
もう一度僕達が何を大切にすべきか、そして自分には何ができるのかを考え直す必要があると思います。
ぜひ今後の未来の為にも備えておきましょう。
読んで頂きありがとうございました。
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