最近は美容師の働き方も多様化し、美容界全体が大きな変革を迫られているように感じます。
長時間労働、自由がない、低所得と言ったイメージから脱却しようと、企業それぞれが試行錯誤して対策を考えていることでしょう。
正直僕は日本人の美容師さんこそ海外に興味があるならどんどん出るべきだと本気で思っています。
そこで今回の記事ではニュージーランドで働いた経験をもとに、日本人美容師が海外でどのような価値を発揮できるのか、そして今後どのようなキャリアの可能性があるのかについて詳しく解説します。
ニュージーランドで美容師として働く魅力
ニュージーランドは人口約500万人の国ですが、美容業界においては非常に国際色豊かな環境が整っています。
オークランドやウェリントンなどの都市部では、ヨーロッパ系、アジア系、マオリ系などさまざまなバックグラウンドを持つお客様が来店します。そのため、一つの技術だけではなく、多様な髪質や価値観に対応する柔軟性が求められます。
また、日本と比較すると働き方にも大きな違いがあります。
- 労働時間が比較的短い
- プライベートを重視する文化がある
- 有給休暇を取得しやすい
- 家族との時間を大切にする風土がある
美容師は長時間労働というイメージを持たれがちですが、ニュージーランドでは仕事と生活のバランスを取りながら働くことが可能です。
その環境の中で働くことで、美容師としてのスキルだけでなく、人生全体の豊かさについても考える機会が増えました。
海外で評価される日本人美容師の強み
実際に働いて最も驚いたのは、日本人美容師の技術力の高さです。
日本では当たり前と思っていた技術や接客が、海外では大きな強みになります。
1. 日本人の真面目さが必ず評価される
僕が海外で実際に働いてみて感じたことの一つに、日本人と外国人は労働に対する考え方が根本から違うということ。
例えば僕が働いていたお店のオーナーはニュージーランド人でしたが、ほぼ毎日のように遅刻してきます。
営業開始が朝10時からで、朝一に予約が入ってる状況でも10~20分とか遅れてきてお客様を待たせることなんて日常茶飯事でした。
これだけ聞いたら「単なるダメなオーナーだろ」と思いますよね。しかしお客様も当たり前かのように平気な顔して待ってるのです。
「ごめん銀行が混んでて」とか言い訳を言いながら出勤してきても、「大丈夫だよ、大変だったね」と言って通常通りの接客が始まります。
もちろん日本であろうと海外であろうと遅刻はあまり許されません。しかし許容できる範囲が海外の方が圧倒的に広いのも事実です。
なので日本で当たり前の社会人としての行動ができていれば、それだけで評価されるのです。
2. 丁寧なカウンセリング
日本の美容室では、お客様の悩みや希望を細かくヒアリングするのが常識、当たり前ですよね。なぜならお客様に満足していただくための手段の一つだからです。
しかし海外では比較的シンプルなカウンセリングで施術に入るケースも多いため、日本人美容師の丁寧な対応は高く評価されます。
その国においてあなたは外国人なのですから、お客様に安心感を与えられる丁寧な接客は大きな魅力、強みになるのです。
3. 高い技術力
日本の美容師はアシスタント時代から長年積み上げた基礎がしっかりしてるため、技術レベルが非常に高いです。
もちろんやることは基本的に同じなのですが、丁寧でお客様の求めるヘアスタイルを作る技術は世界一と言ってもいいと思います。
特に、
- シャンプー
- マッサージ
などヘアスタイルを作る技術以外の部分で多くのお客様から喜ばれ、その結果指名に繋がったことも少なくありません。
3. 接客レベルの高さ
日本のおもてなし文化は世界的にも有名です。
笑顔での接客や気配り、細かなサービスは、お客様満足度を高める大きな要素になります。
ニュージーランドでも、「日本人スタッフは親切で丁寧」というイメージを持つ方が多く、その期待に応えることで信頼関係を築くことができます。
英語力よりも大切だったこと
海外で働くというと、「英語が話せないと無理なのでは?」と考える方も多いでしょう。
もちろん英語力は重要です。
しかし実際に働いて感じたのは、完璧な英語よりもコミュニケーションを取ろうとする姿勢の方が大切だということです。
美容師の仕事は技術職であり、人と人との信頼関係が中心です。
多少文法が間違っていても、
- 笑顔で話す
- 相手の話をしっかり聞く
- 分からないことは確認する
こうした基本的な姿勢があれば十分に働くことができます。
実際、多くの日本人美容師が英語を学びながら現地で活躍しています。
多様な髪質への対応が成長につながる
ニュージーランドで働く大きなメリットの一つが、多様な髪質を経験できることです。
日本では比較的似た髪質のお客様を担当する機会が多いですが、海外では全く異なる特徴の髪に触れることになります。
例えば、
- 細く柔らかい髪
- 強いくせ毛
- カールヘア
- ブリーチ履歴の多い髪
など、幅広いケースに対応する必要があります。
この経験は美容師としての引き出しを大きく増やしてくれます。
結果として、日本に帰国した後も対応力の高い美容師として活躍できるようになります。
日本人美容師のキャリアの選択肢は広がっている
以前は美容師のキャリアといえば、
- 日本国内で働く
- 独立して美容室を開業する
という選択肢が一般的でした。
しかし現在では、
- 海外サロン勤務
- フリーランス美容師
- 海外と日本を行き来する働き方
- SNSを活用した集客
- オンライン教育事業
など、多様な働き方が可能になっています。
特に海外経験は、自分自身の市場価値を高める大きな武器になります。
語学力だけでなく、多文化理解やコミュニケーション能力も身につくため、美容業界以外でも評価されるスキルを得ることができます。
ニュージーランドで働いて見えた未来
ニュージーランドでの経験を通して感じたのは、日本人美容師には世界で通用する力があるということです。
日本国内では当たり前になっている技術や接客も、海外では大きな価値になります。
さらに、海外で働くことで視野が広がり、自分自身の可能性を再発見できます。
「英語が不安だから」
「海外はハードルが高そうだから」
と挑戦をためらう人もいるかもしれません。
しかし、一歩踏み出してみると新しい出会いや経験が待っています。
美容師という職業は、国境を越えて人を笑顔にできる素晴らしい仕事です。
まとめ
ニュージーランドで働いた経験から、日本人美容師の可能性は想像以上に大きいと感じました。
高い技術力、丁寧な接客、おもてなしの精神は海外でも高く評価されます。また、多文化社会で働くことで美容師としてのスキルだけでなく、人としても大きく成長できます。
これからの時代は、日本国内だけでなく世界を視野に入れてキャリアを考えることが重要です。
もし海外美容師としての挑戦に興味があるなら、ニュージーランドは非常に魅力的な選択肢の一つです。
海外での経験は必ずあなたの財産となり、日本人美容師としての新たな可能性を切り開いてくれるでしょう。
海外で美容師をやる魅力→自分の可能性の発見

そもそも海外で美容師をやる最大の魅力は、『自分の可能性を発見できること』だと思います。
日本で働いていると日々忙しくて仕事以外のことを考える余裕もなく、毎日がルーティン化していることから、自分の人生と真剣に向き合うことって無いですよね。
当たり前ですが自分の人生と向き合う為には、自分と向き合う時間が必要不可欠です。
僕も実際に海外の美容室で働いてみて、海外の色々な国籍の人と触れ合ったり、時間の確保もしやすいことから美容師としての在り方や自分の人生を真剣に考えるようになりました。
まず外国人全体に言えることなのですが、彼らは狭い固定観念に縛られていません。
発想力がとにかく豊かで、ライフスタイルそのものが自由で好きなように働いている人が多いです。
例えば会社の始業時間が決まっていても、出勤時間も帰宅時間も個人の自由だったり、毎日練習する人なんてほぼいない。
お店が暇ならカフェに行ってお茶するし、知り合いの子がお店に来たら一緒にワインを飲み始める。
これが良いか悪いかの話ではなく、日本で普通に美容師をやってた僕からしたら全てが衝撃的だったわけです。

日本にいる時は「美容師は〇〇であるべきだ」とか、「美容師として〇〇しなければならない」といった価値観に縛られ、結果的に自分が本当になりたかった美容師像とは違う人間になっていました。
でもそれは、あくまで日本国内の話であって、世界に出たら常識も価値観も違う為、自分で勝手に作り出した固定観念なんて全く意味を為しません。
その結果、僕自身は本業としての美容師を辞め、ITの世界にどっぷり浸かることになりました。
その答えをくれたのは自分の行動であり、新しい環境に身を置いたことで他の世界での自分の可能性を見出すことができました。
こんなことを言っても、この記事を読んでいる方は「コイツ何言ってんだ?」ぐらいにしか捉えていないかもしれません。
でも実際に海外に出ると、いかに自分の考えがちっぽけだったのか身に染みると思います。
とにかく自分が純粋にやりたいと思ったことに素直に従うだけでいい。それが海外への道だったら突き進みましょう。
もちろん失敗や後悔といったことはあります。けどそれも長い人生の一片だと捉える程度でいいんです。
ぜひ自分の直感や想いに嘘つかず、真っ直ぐな気持ちで前だけを向いて挑戦し続けてほしい、僕が最も伝えたいことはこれだけです。
お客様に行う施術の違い

基本的に美容室で行う技術に関してはどの国も一緒です。
カットはもちろん、カラーやパーマ、縮毛強制、ヘアセットなど、やることに大きな違いはありません。
ただし髪質と好みが全く違うので、慣れないうちは多少苦労するかもしれないです。
例えばカットだと”髪を梳く”技術があまり必要無いことからセニングはほとんど使いません。
男性はバリカンで刈り上げて長さ調整しながら軽く梳く程度。女性は毛先を切るだけ。(多毛の方は梳く場合あり)正直このぐらいです。
パーマも元々クセが強いことからかける人は少ないし、縮毛強制がたまに入るぐらいで人数も少ない。
ただしお客様が唯一こだわるのが「カラー」と「ブロー」で、施術で最も時間をかけることになります。
しかもカラー剤自体が金髪や茶髪をベースに配合されていることから、調合の仕方も考え方も異なる。
また女性のお客様でよくオーダーしてくるのが細かいホイルワークで、しかも日本人の感覚からすると「やり過ぎだろ」と思ってしまうほどローライトとハイライトをたくさん入れるのを好みます。
更に日本よりも単価が物凄く高いので、ガッツリ稼ぐなら絶対にやるべき技術の一つです。
全頭やるだけで一人4~5万円とか当たり前なので、一日数人やるだけで10~20万売り上げることができます。
更に繊細な日本人の技術と、丁寧な接客さえできれば誰でもトップスタイリストになれるチャンスがあり、日本でやってた時以上にお客様に支持される可能性もある訳です。
もちろんそこにはコミュニケーション能力は必須ですが、ある意味、会話力さえあれば何とかなってしまうのも正直なところなんですね。
少し極端な言い方をするなら、日本で働くよりも楽で、しかも日本よりも稼げるチャンスが海外にある。
これが、僕が日本人美容師こそ海外で働いた方がいいと言う理由の一つです。

海外で働いてみて分かった日本人美容師の可能性

このように、日本人美容師が海外で働くとなると最初が辛いだけで、慣れてしまえば海外で働く方が楽なケースが多いです。
技術的に見ても日本人美容師の方が圧倒的に丁寧なので、日本で培ってきたスキルを同じように提供できれば多くの方が満足してくれます。
後はコミュニケーションの問題だけなので、語学習得の為の勉強と訓練を欠かさなければ、その問題もクリアできるでしょう。
それが物凄く大変な部分でもあるけど、裏を返せば問題なんてそれだけなんですね。
もちろん海外の文化が合わないとかなら話は別ですが、美容師という職業で日本と海外を比べてみると、
- 圧倒的に自分の時間が増える
- 日本よりも競争率が激しくない
- 日本よりも稼げるチャンスがある
- 結果さえ残せば日本よりも気楽に働ける
- 日本とは違う楽しさをい日々体験できる
働きやすさだけで見ると、ダントツで海外の方が魅力的です。
もし、いきなり海外就職や転職が不安なら、一度ワーホリや留学で短期滞在して実際に働いてみることをオススメします。
人によって海外の文化が合う合わないは少なからずあるので、手軽に海外移住体験ができる留学等は、初めての方に最適な制度なんです。
僕で良ければ多少のアドバイスはできると思うので、興味がある方はいつでもご連絡ください。
では今回も読んで頂きありがとうございました。



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