「毎日遅くまでの居残り練習、手取り15万円前後の低い給料……もう限界。美容師を辞めたい」
「苦労して国家資格を取って、ここまで続けてきたのに本当に辞めて後悔しないかな?」
日々の過酷なサロンワークの中で、一度は「退職」の二文字が頭をよぎったことがある美容師は少なくありません。
大好きな美容の仕事のはずなのに、心も体もボロボロになっていくと、「もう続けられないかも。。」と思い詰めてしまいますよね。
しかし、勢いだけで「とにかく今のサロンから逃げ出したい」とハサミを置いてしまうのは非常にもったいないです。
なぜなら、何の準備もなしに美容師を辞めて異業種へ転職した人の多くが、後になって「辞めなきゃよかった……」と後悔しているという現実もあるからです。
この記事では、日本と海外のローカルサロンの両方見てきた筆者が、美容師を辞めて後悔するリアルな理由と、退職届を出す前に「絶対にやっておくべき3つのこと」を徹底解説します。
あなたのこれからの人生の選択で、1ミリも後悔しないための重要なチェックリストとして、ぜひ最後まで読んでみてください。
なぜ?美容師を辞めた人が「後悔する」3つの理由

まずは、なぜ一度美容師を辞めた人が、後になって「やっぱり戻りたい」と後悔してしまうのか、そのリアルな理由を3つお伝えします。
1. 異業種(デスクワークなど)の「別の退屈さ・人間関係」に耐えられない
「事務職なら残業もないし楽そう」と思って転職したものの、いざオフィスに座ってみると、毎日パソコンに向かって同じ作業を繰り返す日々に「自分には向いていない……」と絶望するパターンです。
美容師は、毎日目の前のお客様を自分の手で綺麗にし、その場でダイレクトに「ありがとう!」と言ってもらえる、非常にクリエイティブでやりがいの大きい仕事です。
一度その味を知っている人が、数字の入力や単調なルーティンワークに移ると、「誰の役にも立っていない気がする」という虚無感に襲われやすいのです。
また、狭いオフィス特有の逃げ場のない人間関係に息が詰まり、サロンの風通しの良さを恋しく思う人も多くいます。
2. 「国家資格」と「培った技術」をドブに捨てた罪悪感
美容学校に通うために数百万円の学費を払い、寝る間を惜しんで国家試験の勉強をし、アシスタント時代は先輩に怒られながらシャンプーやカラーの練習を重ねてきたはずです。
その血の滲むような努力の結果として身につけた「技術」を、一時の感情で完全に手放して未経験の職種に就いたとき、「自分のこれまでの20代の時間は何だったんだろう……」という強い自己嫌悪や罪悪感に苛まれる人が後を絶ちません。
もちろんどの仕事にも大変なことはあります。
しかし美容師としてのやりがいや、お客様に喜んでもらうために技術を学び磨き続ける充実した日々というのは、実はその環境から離れてみないと気づけないものです。
3. 日本の「サロンの選び方」を間違えていただけだと気づく
一番多いのがこれです。あなたが「辞めたい」と思っている本当の理由は、「美容の仕事」そのものですか?それとも「今いるサロンの労働環境」ですか?
- 基本給が低すぎる
- オーナーや店長との人間関係が最悪
- 休日も講習会やレッスンで潰れる
これらは、「美容師という職業」のせいではなく、単に「今あなたがいる環境があってない」せいです。
美容師を完全に辞めてから「環境さえ変えれば、大好きな美容師を続けられたかもしれない」と気づいても、一度ハサミを置いてブランクが空いてしまうと、現場に戻るハードルは格段に上がってしまいます。
退職届を出す前に!絶対にやっておいた方がいいこと3選

「後悔するかもしれないけれど、今のサロンに居続けるのはもう精神的に限界……」 そう思うのであれば無理に今の場所に留まる必要はありません。
大切なのは、「美容師を完全に辞める(職種を変える)」のか、「働く環境を変える(サロンを変える)」のかを、冷静に見極める準備をすることです。
そのために、辞める前に必ず以下の3つを実行してください。
① 自分の「本当の退職理由」をノートに書き出す
まずは感情をすべてノートやメモアプリなどに吐き出してみましょう。
「給料が安すぎる」「手荒れが痛い」「店長の言い方がムカつく」「労働時間が長い」「集客のサポートがない」など、何でも構いません。
書き出したら、それらが「環境(サロン)を変えれば解決すること」なのか、「美容師を辞めないと解決しないこと」なのかにパズルを分けてみてください。
もし、大半の不満が「給料・労働時間・人間関係」であるならば、あなたがすべきなのは美容師を辞めることではなく、「適切な労働環境を提供してくれる別の場所へ移ること」です。
② 他のサロンの「リアルな労働環境」を徹底的にリサーチする
今のサロンの常識が、美容業界全体の常識だと思わないでください。
現在の美容業界は、深刻な人手不足により、労働環境を劇的に改善しているサロンが増えています。
- 完全週休2日、フレキシブルな労働時間
- アシスタント時代から初任給23万円以上支給
- レッスンは営業時間内に実施(居残り一切なし)
- 業務委託やシェアサロンで、自由なシフトで働く
このように、日本のサロンでも探し方次第でいくらでも「人間らしい働き方」ができる選択肢は増えています。
実際に自分の知り合いの美容院は、まさにこれら全てに当てはまる経営をしてるので、離職率も低く、売り上げも伸ばしてるので活気もあってお店全体の雰囲気が良いです。
今のサロンの狭い視野だけで判断せず、まずは求人サイトやSNSを活用して、他のお店のリアルな裏側を覗いてみてください。
③ 「世界(海外のローカルサロン)」へ目を向けてみる
そして、もしあなたが「日本の美容室のルールそのものに疲れた」「もっと自分の技術を高く評価してほしい」「人として豊かに暮らしたい」と願うなら、日本の外(海外移住)へ目を向けることをおすすめします。
これまで何度も紹介してきた通り、ニュージーランドなどの美容院では、「17時退勤」「残業1分単位で支給」「完全週休2日」「月収40万〜50万円」という、日本ではあり得ないホワイトな世界線が当たり前に存在します。
海外のオーナーからすれば、日本の過酷な環境で揉まれてきたあなたのカットやカラーの技術、細やかな接客力は、喉から手が出るほど欲しい最高の人材です。
「せっかく身につけたハサミの技術を、日本が合わないという理由だけで捨ててしまうのは、もったいなさすぎます。」
日本を飛び出し、世界を舞台に選んだ瞬間に、あなたの美容師人生が180度変わり、大好きな仕事を一生続けられるようになった事例は数え切れないほどあるのです。

まとめ:ハサミを置く前に、輝ける「場所」を探しに行こう
「美容師を辞めたい」と思うのは、あなたが弱いからでも、努力が足りないからでもありません。ただ、今の環境があなたの心と体のキャパシティを越えてしまっているだけです。
だからこそ、勢いでハサミを置く前に、一度深呼吸をして立ち止まってください。
あなたの持っている国家資格と、これまで身を削りながら習得してきた技術は、あなたが思っている何倍も価値があり、世界中で通用する強力な武器です。
完全に美容師の道を閉ざしてしまう前に、まずは「自分が一番ストレスなく、笑顔でハサミを握れる場所はどこだろう?」と、外の世界の情報を集めることから始めてみませんか?
働く国や環境が変われば、美容師はあなたの人生をこれ以上ないほど豊かにしてくれる、最高の職業に化ける可能性を秘めているのですから。


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